東日本電信電話株式会社

キャリア・ISP

国内大手の電気通信事業者。1999年7月、日本電信電話株式会社の再編成に伴い、関東・甲信越以北の1都1道15県の東日本地域を分割して発足。地域電気通信業務(音声伝送サービス、データ伝送サービス、専用サービス、電報サービス)、およびこれに附帯する業務を担う。「地域とともに歩むICTソリューション企業」としてお客様の課題解決に貢献している。

〒163-8019 東京都新宿区西新宿3-19-2

SOHO・店舗向けWi-FiサービスにNuclias Cloudを採用
総務省ガイドラインに準拠した機能を実装しつつ安価な料金を実現
サービス開始から1年で利用施設数が2万5000以上に拡大

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、小規模なSOHOや個人店舗などでの利用を想定した「ギガらくWi-Fiライトプラン」(以下、ライトプラン)に、D-Linkのクラウド統合管理型ネットワークプラットフォーム「Nuclias Cloud」と、IEEE 802.11ac wave2対応Wi-Fiアクセスポイント(AP)「DBA-1210P」を採用。サービス開始からわずか1年で2万5000以上の施設に活用され、注目のサービスとなっています。その成功の背景には、開発を担ったD-Linkと、大規模なサポートセンターを持つNTT東日本の密接な協業関係がありました。

<POINT>

  1. 機能をシンプルにして料金を抑えたSOHO・店舗向けサービスを開発

  2. サポートセンターが遠隔で設定やトラブル対応を可能にする機能を実現

  3. CSVインポート機能でクラウド登録作業を自動化し大量開通の負担軽減

SOHOや店舗向けに料金が安く簡単導入できるWi-Fiを開発

NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」は、中堅・中小企業が必要とするWi-Fi機能をオールインワンで提供し、専門知識をもったプロによる導入から運用までのサポートも付けたWi-Fiサービスだ。簡単な導入作業ですぐに利用を開始でき、月額料金も手頃に設定されているなど、今最も注目されているサービスのひとつとなっている。
そのギガらくWi-Fiに、2019年6月から新たにライトプランが登場した。従来のユーザー層よりも小規模なSOHOや個人店舗などでの利用を想定。それに適したWi-Fi環境を長年の知見を元にレディメイド(既成)し、導入から運用、トラブル対応までを一括してサポートする、オフィス向けの簡単Wi-Fiサービスとなっている。そのライトプランに、D-Linkのクラウド統合管理型ネットワークプラットフォーム「Nuclias Cloud」と、IEEE 802.11ac wave2対応Wi-Fi AP「DBA-1210P」が採用された。
開発の背景について、白神氏は次のように語る。「ギガらくWi-Fiは2014年からサービスを開始し、中堅・中小企業のお客様から大変ご好評をいただいています。しかし、SOHOや店舗を運営されるお客様からは、さらに料金が安く、簡単に導入できるオフィス向けWi-Fiを望まれることが多かったのです。そこで、従来のサービスレベルを維持しながら、機能をシンプルにして月額料金をリーズナブルに設定するとともに、NTT東日本のサポートセンターがクラウド経由でトラブルなどに対応できるような、より簡単なオフィス向けWi-Fiサービスを開発しようと考えました」

東日本電信電話株式会社
ビジネス開発本部 第三部門
IoTサービス推進担当
担当課長
白神 大志 氏

従来のサービスをほぼ踏襲しながらライトプランが求めるコストに対応

ただし課題もあった。店舗など不特定多数の来訪者が利用する環境で提供される公衆Wi-Fiサービスにおいては、総務省の「無線LANビジネスガイドライン」(以下、ガイドライン)に準拠することが求められている。例えば、サービスの円滑な提供や不正利用防止のための認証方式(メール、SNSアカウント、SMS連携のいずれかを採用)で利用者情報を確認することが推奨されている。また、利用者用ランディングページを別途用意するなどいくつかの作業も必要となる。
そこで、ガイドラインに沿った運用が可能なオフィス向けWi-Fiシステムを複数ピックアップ。機能やサービス内容などを比較検討した結果、選ばれたのがNuclias CloudとDBA-1210Pだった。
Nuclias Cloudを選択したポイントは主に3つあったという。1つ目は、コストの適合性。従来のギガらくWi-Fiのサービスレベルを維持しながら、ライトプランが求めるコストレベルに収めることができたのはD-LinkのDBA-1210Pだけだった。2つ目は、クラウドを利用した高可用なプラットフォーム。Nuclias Cloudは複数のデータセンターを利用し冗長化したクラウド基盤で運用されているため、信頼性の高いサービスが可能になると考えた。そして3つ目は、柔軟な開発力。栗林氏は、様々な日本仕様に合わせることのできるD-Linkの開発力に期待したという。「今回のライトプランでは、運用しやすいライセンス形態への仕様変更や、サポートセンターの業務負荷を改善可能な機能追加が必要でした。事実、D-Linkはプロジェクト始動からサービス開始までのわずか半年でそれらを実現し、優れた開発柔軟性を示してくれました」(栗林氏)

東日本電信電話株式会社
ビジネス開発本部 第三部門
IoTサービス推進担当
栗林 啓太 氏

CSVインポート機能を追加開発しSSIDの設定作業負荷を大幅に軽減

ライトプランは、サービス開始からわずか1年を経た時点で、2万5000以上の施設に活用されるまで拡大。大人気の商品となった。「Nuclias CloudとDBA-1210Pの接続性は非常に安定しており、ほとんど故障やトラブルもありません。高機能なのに使い勝手がシンプルな点が多くのお客様に受け入れられているのではないでしょうか」と栗林氏は分析する。
だが、ライトプランはロングテールなサービスのため、契約企業ごとに異なるSSIDを個々に設定する作業には大きな稼働と時間がかかっていた。事実、サービス開始直後の1か月間は、1日あたり300件近く開通させなければならず、サポートセンターのスタッフは毎日深夜まで作業を行っていたという。
そこでD-Linkは、サポートセンターから遠隔でCSVファイルをインポートできる機能を追加で開発。サービス開始から1か月後に適用したところ、SSIDの設定作業が自動化し、大量開通時でもサポートセンターに負荷を強いることはほぼなくなったという。
「フレキシブルかつパワフルに開発を担ってくれたD-Linkのテクノロジーと、常に100名規模のプロスタッフが在籍するサポートセンターや全国規模の保守体制を持つNTT東日本のカバレッジ性が相乗効果を生み、このライトプランの成功につながったと考えています」と白神氏は評価する。
今後もNTT東日本では、ライトプランを含めたギガらくWi-Fi等のサービスポートフォリオの強化や拡販に努め、新たな規格への対応力を高めながら、サービスの発展の可能性を探っていく考えだ。
「これからもお客様の業務を支援する新サービスを生み出していくため、D-Linkには今まで同様に寄り添った対応を期待しています」と白神氏は語る。両社のグローバルな協力関係が次にどのような革新を見せてくれるのか業界の関心は高い。

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