株式会社トランジットジェネラルオフィス

民間企業

「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を企業コンセプトに掲げ2001年8月に設立。カフェブームの火付け役となった「Sign」をはじめ、「bills」、「MAX BRENNER」など話題の飲食店を約60店舗展開するほか、ホテル、シェアオフィス、商業施設などの企画・運営、イベント・ケータリング・ウェディングのサービス、エンターテインメント・講演会などを運営するグループ傘下13社を統括する。

〒107-0061 東京都港区北青山3-5-6青朋ビル3階

低利用の無線LANをD-Linkに置き換え。
Wi-Fiの安定性・信頼性が格段に向上し、顧客満足度と利用率の改善を実現

株式会社トランジットジェネラルオフィス(以下、トランジット)はインバウンドの需要を取り込むため、店舗ごとに導入されていた旧無線LANルーターを次世代の無線LANシステムに統一することを決断。
「D-Link Business Cloud」と「DBA-1510P」を活用することで、事前の登録なしに利用開始することを可能にし、Wi-Fiの安定性、信頼性を格段に向上した。高品質な無料接続サービスの提供により、新規来店率とリピート利用率の改善が期待できるようになった。

<POINT>

  1. 無線LANの管理を外部に委託し本社と店舗は本来業務に専念

  2. 適切なコストと店舗数や運用形態にマッチした製品構成で導入

  3. 事前登録なしに簡単なパスワードだけで利用開始を可能に

旧無線LANは認証が複雑で利用者も1日わずか数人程度

トランジットの事業の柱となる飲食部門は、首都圏と関西エリアを中心に60数店舗を運営し、直営店事業、コラボレーション事業、ライセンス事業の3業態で流行を切り開いてきた。中でも日本にカフェブームを巻き起こした直営店 の「Sign」では、8年ほど前から各店舗が独自にスタンドアロン型の無線LANシステムを導入していた経緯もある。
当時はそれで充分に先進的だったが、アクセスポイントの導入時期によって、既設店舗と新設店舗のサービスのスペックが異なってきた。併せて、一部店舗で利用していた認証機能が複雑で利用率が低く、顧客満足度の向上に役立っていない事が課題となっていた。
「初めてご利用されるお客様には、ネット経由でユーザー登録をしてIDとパスワードを発行していただく必要があったため、そうした手間が負担となり、利用者も1日わずか数人程度にとどまっていました。また、人気店では繁忙時にWi-Fiの使い方を丁寧に説明することもスタッフにとっては大きなストレスになっていたようです」と語るのは、トランジット オペレーション事業部 コンサルティング&サポート 佐々木皓基氏だ。
国内スマートデバイスの爆発的な普及で、ライバル店もWi-Fiサービスを提供し始める中、無線LANは最低限度の条件になりつつある。また、訪日外国人旅行者の急増や2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、店舗内での快適なWi-Fi環境の整備が急務となっている。
「インバウンドの需要を取り込むためにも、各店舗で改めてフリー Wi-Fiを全面的に訴求する必要がありました。そのため、既存の無線LANルーターに代わり、お客様の満足度向上と利用率向上を実現し、使い方がシンプルで高度にセキュリティが担保された次世代の無線LANシステムに統一することを決断したのです」(佐々木氏)

低価格で安定性・信頼性を実現し運用形態にマッチした製品構成

複数の無線LAN製品を比較検討した結果、無線LANコントローラ機能をクラウドで一元管理するサービス「D-Link Business Cloud」と、無線LANアクセスポイント「DBA-1510P」(両方を以下、D-Link)に佐々木氏は注目した。
選定のポイントは2つ。1つは無線LANの管理業務を外部に委託できること。これまで本社のスタッフが行っていた無線LAN機器の設置、運用・管理、設定変更、トラブル対応などの作業を、全て社外のSIerにアウトソースすることで、本社および店舗スタッフは本来の業務に専念できるようにしたかったという。
「従来は、無線LANルーターがダウンしても、店舗のスタッフが対応するか本社のスタッフが駆け付けるまで復旧できないこともありました。D-Linkなら仮に無線LANのアクセスポイントが瞬断しても、すぐにSIerからトランジット側に連絡が入る一方で、復旧作業はSIerがクラウド上でほぼリアルタイムに行う体制が構築できると考えました」
もう1つは、適切な価格と事業に最適な製品構成。クラウド管理型の無線LANシステムは他にも存在するが、大規模向けのため投資も莫大になる。D-Linkは適切なコストで高い安定性と信頼性を実現し、トランジットの店舗数や運用形態に非常にマッチした製品構成となっており、複雑な設定作業や専門知識も不要。仮にトランジット自身がオペレーションすることになっても、増設やパスワード変更などが全てGUIで完結できる点が大きなメリットだった。

高品質な無料Wi-Fiサービス提供で新規来店率と再利用率向上に期待

2015年7月から各店舗に順次D-Linkの導入を開 始し、11月までに「Sign」(4店 舗)、「SUNDAYJAM」、「the Canteen」、「OFFICE」、「MAX BRENNER」(4店舗)をはじめとし、計12店舗への配備を完了した。
従来の無線LANルーターからD-Linkに統一したことで、Wi-Fiの安定性、信頼性が格段に向上し、高品質な無料接続サービスが提供できるようになったと佐々木氏は評価する。
「事前の登録なしに簡単なパスワードを入力するだけでご利用いただけるので、常連のお客様からは便利に使いやすくなったと好評です。店舗側も新たなフリー Wi-Fiサービスの開始を店内に掲示したり、積極的に利用を促したりすることで、利用率は確実に増えた印象です」
トランジットのカフェは都心の主要駅に近く、店内で仕事をする顧客が多いため、新Wi-Fiサービスで新規来店率とリピート利用率を高める効果が期待できるという。
今後は徐々に利用店を増やしていくとともに、新規オープンする店舗にも適用して快適なWi-Fi環境の存在をアピールしていく考えだ。佐々木氏は、「D-Linkとの付き合いは始まったばかり。今後も中長期的なビジョンで飲食に関連する付加価値の提供にチャレンジしていくつもりです」と述べ、無線LANを基点とした新たなビジネスのヒントとなる可能性を模索していくという。

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