宮崎県児湯郡 都農町役場

自治体

山と滝とくだもののまち都農町は、宮崎県のほぼ中央に位置し、雄大な日向灘と秀麗尾鈴山に臨む自然豊かな町。特産品のぶどうを原料とするワインは「世界のワイン100選」に2度も選ばれるほどの品質で好評を博している。リニアモーターカー実験線跡に約4kmに渡って太陽光パネルを敷き詰めたメガソーラー事業に取り組むなど、自然エネルギー開発にも力を入れている。

〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町川北4874-2

都農町が役場と町内各施設を結ぶ地域イントラネットにD-Linkのスイッチ、
メディアコンバータを採用

都農(つの)ワインで有名な宮崎県都農町は、町役場を中心として、町内の公営及び主要施設15カ所を光ファイバーで結ぶ地域イントラネットを運用している。職員の業務に必要なアプリケーションのほか、都農ワイナリーに設置されたキオスク端末を通じて、観光客向けに都農町の情報を発信するなど利用範囲は広い。2009年に行なわれたリプレースにおいて、D-Linkのネットワークスイッチ、メディアコンバータを採用し、ネットワーク機器を刷新した。

<POINT>

  1. エッジスイッチ、メディアコンバータを含む幅広いラインナップ

  2. ポートセキュリティ機能で不使用ポートを無効に

  3. 将来の拡張計画に耐える高いセキュリティ機能

町内15カ所を結ぶ地域イントラで機器リプレースを実施

都農町では、2002年に地域イントラネットを導入し、町役場を中心として、町内の各施設を光ファイバーで結んでいる。役場のサーバルームにはファイルサーバなどが設置されており、職員向けのグループウェアや、課・職員個人ごとの共有フォルダなど、業務に必要なシステムが提供されている。また、各庁舎、施設からのインターネット接続や、都農ワイナリー等に設置されたキオスク端末による観光情報の提供なども行なわれている。ネットワーク機器のリプレースが課題となったのは、2008年のこと。使用機器類の保守期限切れが直接のきっかけだった。
「基本的な機能要件は大きく変わりませんでしたが、セキュリティ対策やコスト意識の高まりを受け、同等以上の性能を持ちつつ低コストな製品を求めました」
そう語るのは、都農町役場 総合政策課 情報政策係の徳永 幸生氏だ。さらに新ネットワークには、いくつかの施設に無線LANを設置することや、将来のネットワーク統合を見据えた強固なセキュリティ性能を持つことが求められた。

機能とコストの優れたバランス省エネ機能などに注目

役場の設備は入札により選定されるが、徳永氏はInterop等の展示会にも積極的に参加、ネットワーク製品に自ら触れ、積極的な情報収集を行なった。
「Interop Tokyo 2009に参加し、D-Linkの展示ブースを見学したところ、同機能の他社製品と比較して低コストなD-Link製品に、自然と目がとまりました。またセキュリティと省エネルギーにも力を入れていて、自然エネルギーに取り組む都農町との相性もいいと感じました」
中核となる高速スイッチからエッジスイッチまでを揃えるラインナップの広さも、徳永氏の興味を引いたという。こうした情報収集を経て、宮崎県ソフトウェアセンターの助力を得つつ、自前で新ネットワークの仕様書を作成。入札を行った結果、D-Link製品を提案した株式会社システム開発が落札、新ネットワークの構築を行った。
役場と各庁舎、施設を結ぶ光ファイバーはそのまま流用する仕様が採用された。両端にメディアコンバータを接続し、各施設のLANへと中継される。D-Linkのメディアコンバータ用シャーシDMC-1000は、1台のシャーシに16台までのメディアコンバータを収容できるので、ネットワークの中心となる役場側においても、ラックスペースを無駄にしない。
今回のリプレースでは、ネットワークの接続先となる町内の各施設にもポート数の多い製品を設置した。ポートセキュリティ機能を使い、不要なポートを使用不能にすることで、将来の拡張に備えつつ現時点でのセキュリティも確保している。またこれらの設定は遠隔で変更できるため、町内に点在する各施設を訪れることなく、役場からネットワークのセキュリティをコントロールできる。

将来のネットワーク統合に向けた基盤づくりにも寄与

新しいネットワークは、2009年10月に稼働を開始した。アプリケーションへの変更はなく、職員の環境に変化はない。役場とワイナリー、図書館に設置されたキオスク端末も同時に稼働を開始しているが、観光客や町民への広報は2010年度の取組みとして準備中とのこと。
「今回は全ての機能を使いこなせていませんが、様々なセキュリティ機能を持っているのが頼もしいですね。今後は基幹系ネットワークと情報系ネットワークの統合など、さらに難しい課題にも取り組んでいかなければならないと思っていますが、その礎ができました」
そう、徳永氏は満足そうに語る。住民情報を取り扱う基幹系ネットワークは、完全にクローズなネットワークとして構築されており、インターネットにもつながる情報系ネットワークとは切り離されているのが現状だ。D-Linkスイッチ群が持つセキュリティ機能を活かし、ひとつの物理ネットワークにおいてセキュリティを保った状態で論理的に分割すれば、ネットワークインフラや各課のPCなどのコストを削減できる。
「現在は個別に用意されている基幹系、情報系の端末が1台にまとまれば、職員の利便性もずっとよくなると期待しています」
町内のITをセキュアに、なおかつ便利にしていきたいと願う徳永氏が、新たなネットワークのポテンシャルに寄せる期待は大きい。

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